生保、円建て貯蓄型休止も

生命保険各社は貯蓄型の円建て保険について、販売を一時止めたり、保険料を上げたりする検討に入った。 市場金利が一段と低下したことで、契約者に約束する予定利率の参考となる「標準利率」が2020年1月に初めて0%に低下することになり、予定利率の維持が難しくなるためだ。すでに明治安田生命保険が10月から販売を休止した。日銀による金融緩和政策の影響が生保商品にもじわじわと広がってきた。 貯蓄性の高い保険商品を巡っては、外貨建て商品の為替リスクなどの説明が不十分だったとの顧客からの苦情が増加し、保険会社や銀行は苦情削減に向けた対応を迫られている。さらに円建て商品も販売継続が難しくなれば、顧客の選択肢は一段と狭まることになる。 日銀の黒田総裁は、生命保険の運用難に対して、対策の必要性に言及している。生保への悪影響が広がれば、日銀の政策判断にも影響を与える可能性がある。 (2019年10月9日 日経新聞)