企業年金保険 19年ぶり利率下げ 1.25→0.25%

第一生命保険は企業から預かる年金資金の運用で約束する予定利率を2021年10月に年1.25%から0.25%に下げる方針だ。契約先は約3000社で、給付水準を維持するのに掛け金の引き上げや運用手段の変更を迫られる企業年金も出てきそうだ。企業年金の引き下げは19年ぶり。世界的な金利低下が背景にあり、他社も追随する公算が大きい。20年3月末時点で確定給付型の企業年金があるのは日本全体で約13000社、加入者は940万人に上る。合計の資産規模は61兆円程度で、おおよそ4分の1は生保の企業年金保険で運用している。低金利で運用難の生保各社が利率の引き下げで足並みをそろえれば幅広い企業が影響を受ける。世界的な金利低下で運用手段を問わず、利回りの確保は難しい。企業によっては従業員向けに約束する利率の見直しが必要になり、最終的に給付水準の切り下げにつながる可能性もありそうだ。(2020.10.29 日経)