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2015年3月2日
Vol.21 国交省:不動産価格マンション指数(東京)が最高値を更新

こんにちは。GENESISアセットレポート担当です。
国土交通省は、2月25日、平成26年11月分速報「不動産価格指数(住宅)」を公表しました。不動産価格指数(住宅)は、年間約30万件の住宅・マンション等の取引価格情報をもとに、全国・ブロック別・都市圏別に毎月の不動産価格を指数化したものです。東京都のマンション指数は統計開始以来の最高値を連続更新しております。今回はこの件をレポートしたいと思います。

不動産価格指数とは

 不動産価格指数の公表を2012年8月より国交省が始めた背景を解説します。実は最近まで日本には国際的な基準に準拠した不動産価格指数がありませんでした。そのため、先の世界的な金融危機の教訓から、金融システムの健全性を監視する上では国際比較可能な住宅価格指数の整備が不可欠であるとの機運が高まったのです。
また、近年、特に東京の不動産マーケットは国際化しており、国際比較可能な評価指標へのニーズが高まっていることも挙げられます。
 こうした背景もあり、国交省の住宅価格指数は国際機関Eurostatの住宅価格指数整備の指針となる「住宅価格指数ハンドブック」に準拠して作成されています。
不動産価格指数の具体的な特徴は、1)日本全体をカバーしている、2)取引価格を基に作成される、3)月次で公表される、の3条件を「すべて」満たしている点になります。
 これまで、土地や住宅の価格を表す統計は多数公表されていたが、この3つを同時に満足したものはなかったといえます。例えば、地価の代表的な指標である「地価公示」は全国をカバーしているものの公表は年に1回、価格情報は鑑定価格です。これに対して国交省の住宅価格指数は、既存の統計からはわからなかった「日本全体」の住宅市場の動き、それも実際の取引を反映した市場の動きが毎月把握できるようになったものです。

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不動産価格指数のマンション指数(東京)が最高値を連続更新

 2月25日に国交省が発表したデータによると、東京都の住宅総合は、2008 年度平均を 100 として、11 月は 100.0(対前年同月比-0.2%)、更地・建物付土地は 93.1(対前年同月比 -4.0%)、マンションは 121.3(対前年同月比 +10.9%)となりました。東京都のマンション指数は指数発表依頼の最高水準で、この間、連続して水準を更新しています。
 全国の住宅総合は、2008年度平均を100として、11月は91.4(対前年同月比+2.1%)、更地・建物付土地は86.4(対前年同月比+0.1%)、マンションは120.9(対前年同月比+10.3%)となっています。
南関東圏の住宅総合は97.2(対前年同月比+2.1%)、更地・建物付土地は91.0(対前年同月比-1.0%)、マンションは119.9(対前年同月比+11.8%)。名古屋圏の住宅総合は86.7(対前年同月比-2.1%)、更地・建物付土地は84.8(対前年同月比-1.5%)、マンションは114.4(対前年同月比-2.6%)です。
 また、京阪神圏の住宅総合は87.5(対前年同月比+0.9%)、更地・建物付土地は81.7(対前年同月比-2.6%)、マンションは119.5(対前年同月比+11.2%)となります。

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