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こんにちは。GENESISアセットレポート担当です。
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は4月16日、2015年1~3月の「首都圏不動産流通市場の動向」を発表しました。成約㎡単価は 9 四半期連続で前年比上昇していますが、一方、成約件数は 4 四半期連続で前年比減少となりました。都心物件の品薄感が顕著になっているようです。今回はこの件をレポートしたいと思います。成約・新規登録㎡単価は9四半期連続上昇
1~3 月期の成約㎡単価は、44.8 万円で前年比プラス 7.6%と 9 四半期連続で上昇。前期比でも 10 四半期続けて上昇しました。新規登録単価は 47.2 万円で前年比プラス 5.8%と 7 四半期連続で上昇し、前期比も 2 四半期続けて上昇しました。
これに対し、1~3月期の首都圏における中古マンションの成約件数は、前年同期比5.3%減の9,460件。4四半期連続でのマイナスとなっています。
地域別に見た成約件数は2014年4~6月期以降すべての地域で、4四半期連続で減少となっている一方、成約平米単価は3四半期連続で上昇。
東京都区部は9四半期連続、横浜・川崎市は8四半期連続で上昇を続けています。レインズとは
レインズとは、Real Estate Information Network Systemの略で、不動産物件情報交換のためのコンピュータネットワークシステムです。
不動産流通機構の近代化方策として建設省(現国土交通省)が企画し、不動産情報の標準化・共有化を目的に1990年に作られたネットワークシステムです。
レインズは、国土交通大臣の指定を受けた「指定流通機構」である全国4つの公益法人((財)東日本不動産流通機構、(財)中部圏不動産流通機構、(財)近畿圏不動産流通機構、(財)西日本不動産流通機構)によって運営され、全国の不動産業者が加入しています。
指定流通機構による情報交換を通して、毎年10万件以上の売買が成立しています。
消費者が不動産取引に関する情報収集の手段としてインターネットが多用されるようになってきている中、消費者が相場観を適切に把握し、安心して不動産取引を行える環境の整備を推進する観点から、「不動産取引情報提供サイト(RMI※)」を公開しています。
レインズのサイトでは、指定流通機構が保有する、実際に売買が行われた物件の価格(成約価格)等の取引情報を提供し、検索できるようになっています。ご参考ください。